稽古人への訓

 

一、稽古人は、たがいにゆるし合い心から信頼し合うこと。

 

一、稽古にあたっては、妥協のない激しい技をかけ合うことによって、ほんとうの友情を育て上げること。

 

一、稽古人は、初心を忘れないこと。

 

一、稽古人は、絶えず「ひとり稽古」を充実させ、霊性を高め、内心を省み、技を練り、寸暇を惜しんで、この道の完成に励むこと。

 

一、いかなる教えも先人達の長年の労苦になるものである。正しい道の体現の為に、指導者や先輩の教えに対しては、礼を尽くし、謙虚に学び、限りなく道を求めつづけること。

 

一、後進に対しては、何よりもその人格を尊重し、道を誤らせることのないよう十分心しつつ、わかりやすく、かつあたたかみのある指導をすること。

 

一、稽古の道は無限である。人、時代、環境等により、あらゆる思想に発展し得るものである。

 

一、常に”自然”を追求し、自由を願い、生命への愛と尊崇の念を失わないこと。

 

 

~新体道創始者・青木宏之による~